ネイルサロンのリピート率の上げ方|次回予約・LINE・測り方

Summaryこの記事の結論
- リピート率は「ある月の新規のうち、決めた期間内に2回目に来た人の割合」のように、期間と数え方を先に決めて測ります。
- 2回目に来ない理由は、仕上がり・次回の予約しやすさ・案内の有無のどこかで止まっていることが多いので、段階で切り分けます。
- 次回予約は施術の終わりに付替えの時期と一緒に決め、伝え方をスタッフでそろえます。LINEなどの案内と再来クーポンは、その後押しに使います。
リピート率(再来率)とは、ある期間の新規のお客様のうち、決めた期間内に2回目の来店があった人の割合のことです(2回目来店数÷新規数)。
この記事は、ホットペッパービューティー(以下HPB)で新規は来ているのに、2回目・3回目につながらないネイルサロン向けの「直し方」です。どの段階で止まっているかの診断は、ネイルサロンでHPBの予約が増えない原因の5段階で先に確かめてください。
ネイルサロンのリピート率は、どう測ればよいですか?
リピート率は、「誰を分母にするか」「何日以内を再来と数えるか」を先に決めて、毎月同じ数え方で測ります。数え方が月ごとに変わると、上がったのか下がったのかが分かりません。
ネイルは付替えで通う業態なので、分母は「その月に初めて来た新規の方」にすると読みやすくなります。期間は、自店で多い付替えの間隔より少し長めに決めます。迷ったら、次の付替えの目安より長い期間を一度決め、半年は変えないことです。
次の表は、毎月見ておきたい3つの指標と測り方をまとめたものです。値は自店で入れてください。
| 指標 | 計算式 | 期間の決め方 | どこで数えるか |
|---|---|---|---|
| 2回目来店率 | 2回目来店数÷新規数 | 新規の来店月から、決めた期間内 | 予約・顧客管理の来店履歴 |
| 次回予約率 | 次回予約を取って帰った人数÷来店数 | 月ごと(その月の来店分) | 会計時の記録、予約の登録日 |
| 再来の人数 | 2回目以降の来店人数 | 月ごと | 来店履歴で新規と分けて数える |
※表は測り方の考え方を示すもので、目安となる数値はありません。
HPBの掲載店向け管理システムのSALON BOARDでは、HPBの掲載案内によると、来店履歴や予約情報を使った顧客管理ができ、HPB以外の予約も一元管理できます。電話や店頭の予約も同じ場所に入れておくと、再来の数え漏れが減ります。
自店の数字を並べてみて、どこで止まっているか判断がつかないときは、担当がいまの掲載ページと予約の入り方を事前に見て、2回目でどこが止まっていそうかを面談でお見せします。相談の前にそろえておく数字は、ネイルサロンの集客コンサルと相談先の選び方にまとめています。
新規の方が2回目に来ないのは、どこで止まっているからですか?
2回目に来ない理由は、多くの場合「仕上がり」「次回の予約しやすさ」「案内の有無」のどれかで止まっています。どれが原因かで、直す場所が変わります。
手がかりになるのが、お客様側の調査です。美容センサス2023年上期《ネイルサロン編》(リクルート ホットペッパービューティーアカデミー、2023年2月8日〜21日調査)では、女性がサロンを続けて使う理由の1位が「ネット予約できる」39.7%、2位が「予約が取りやすい」15.4%、4位が「自分でイメージした通りの仕上がりにしてくれる」12.7%でした。
同じ調査で、女性の年間利用回数は「1回」が27.6%でした。1年に1回だけの方も一定数いるということです。どちらも利用者側の割合で、お店の再来率の目安ではありません。
切り分けは、次の順で確かめます。
- 仕上がり:持ちやデザインに不満があると、案内をしても戻りません。口コミと、施術後の確認で拾えているかを見ます。
- 予約しやすさ:次の付替えの時期に、合う長さの枠が出ているかを見ます。ネットで再予約できる導線があるかも確かめます。
- 案内:施術の終わりに次の時期を伝えたか、帰ったあとに思い出すきっかけがあるかを見ます。
仕上がりに問題がなければ、多くは「予約しやすさ」と「案内」の問題です。この記事の後半は、この2つの直し方を扱います。
付替えの周期は、再来の設計にどう使いますか?
付替えの周期は、「次に来てほしい時期」をお客様ごとに決めるための物差しとして使います。お店全体で一律の日数を決めるより、爪の伸び方やデザインに合わせて記録するほうが伝わります。
美容センサス2025年上期《ネイルサロン編》資料編(2025年1月27日〜2月12日調査)では、女性の年間利用回数は平均6.07回で、「1回」のみの利用は2年連続で減少し、「12回以上」は増加していました。ネイルは何度も通う業態だと分かります。ただしこれは利用者が1年に使ったサロン全体の回数で、同じお店に通う回数でも、お店の再来率の目安でもありません。
使い方は3つです。施術のときに「次の目安」をカルテに残す。仕上げのときにその目安をお客様と一緒に決める。目安の少し前に案内を届ける。この流れを、次の図にまとめました。

次回予約は、施術のどのタイミングでどう伝えればよいですか?
次回予約は、仕上げで次の付替えの目安を一緒に決め、会計でその日を予約にする、の2段で伝えます。会計で急に「次はいつにしますか」と聞くより、仕上げの会話から入るほうが自然です。
押しつけに聞こえないコツは、「予約してください」ではなく「次はこの頃が付替えの目安です」と事実から伝えることです。決めきれない方には無理に押さず、ネット予約の取り方と、案内を受け取る方法を伝えておきます。
次の表は、場面ごとの声かけの型です。スタッフで共有するときの土台にしてください。
| 場面 | 伝えること | 避けること |
|---|---|---|
| 施術中 | 仕上がりの好み、持ちの気になる点を確認する | 次回予約の話を先に出す |
| 仕上げ | 次の付替えの目安と、その頃に合いそうなデザインを一緒に決める | 一律の日数を伝えるだけ |
| 会計 | 目安の日の予約を提案し、ネット予約の取り方も案内する | 断られたあとに何度も勧める |
| 帰り際 | LINEなどの登録の案内と、送る内容・頻度の説明 | 送る内容を言わずに登録だけ頼む |
1人で施術から会計まで回しているサロンは、この4つの場面を短くまとめても構いません。施術と作業の両立の仕方は、ネイルサロンの集客が1人でできないときの回し方で扱っています。
スタッフごとの伝え方の差は、どうそろえればよいですか?
伝え方の差は、言う内容を表にして共有し、スタッフごとの次回予約率を月に一度並べてそろえます。話し方まで一字一句そろえる必要はありません。
そろえるのは「仕上げで次の目安を一緒に決める」「会計でネット予約の取り方を伝える」「帰り際に案内の内容を説明する」の3点です。言い回しは各自に任せ、抜けている場面がないかだけを確かめます。
数字は、責めるためではなく抜けている場面を見つけるために使います。次回予約率が低いスタッフがいたら、どの場面で話が止まっているかを一緒に振り返ります。
ネイル満席では、月次レポートで新規と再来を分けてお見せし、スタッフへの写真・次回予約の伝え方を共有しています。LINEなどでの再来の導線づくりも毎月の作業に含みます。月1回の定例ミーティングで、次の月にどの場面の声かけを直すかを一緒に決めます。
店舗が2つ以上ある場合のそろえ方は、ネイルサロンの2店舗目の集客にまとめました。
LINEなどでの再来の案内は、何をいつ送ればよいですか?
案内は「次の付替えの目安の少し前」に、その方に関係のある内容を送ります。全員に同じ内容を何度も送ると、登録を外されやすくなります。
送る内容の例は、次の3つです。
- 次回の目安のお知らせ:前回の施術日と、決めた目安の時期
- 季節のデザイン:その方が選んできたデザインに近いもの
- 予約の取り方:ネット予約の入口と、合う長さの枠がある曜日
送る頻度と内容は、帰り際に先に説明しておきます。何が届くか分かっていると、お客様も安心して登録できます。
LINEなどで連絡先を扱うときは、個人情報の扱いにも気をつけます。個人情報保護委員会の民間事業者向け 個人情報保護法ハンドブックでは、守るべき4つの基本ルールとして、個人情報の取得・利用、個人データの保管・管理、個人データの第三者提供、保有個人データの開示請求等が挙げられています。登録してもらう前に、何に使うかを伝えておくとお客様も安心です。
HPBの再来クーポンは、この案内と組み合わせて使います。案内で次回の時期を思い出してもらい、予約するときに再来クーポンを選べる形にしておくと、流れがつながります。クーポンの中身や名前の付け方は、ネイルサロンのHPBクーポンの作り方を参考にしてください。
2回目と3回目以降では、何を変えればよいですか?
2回目は「初回の不安を消すこと」、3回目以降は「通う理由を固めること」に重心を移します。同じ声かけを続けるだけでは、3回目以降の離れ方に手が打てません。
2回目の前後では、初回の仕上がりの持ちを確認し、次の付替えの目安を一緒に決めます。初回で好みが分かった分、デザインの提案を具体的にできるのが2回目です。
3回目以降は、次の4つを意識します。
- 担当の継続:できるだけ同じスタッフが担当し、好みの記録を引き継ぐ
- 周期の固定:毎回の目安を記録し、来店の間隔を安定させる
- ケアのみの月:ネイルを休む月もハンドケアで来店をつなぐ
- 予約しやすさ:ネットで次回を取りやすい状態を保つ
美容センサス2023年上期では、継続利用の理由の上位に「ネット予約できる」「予約が取りやすい」が入っていました。3回目以降も、予約のしやすさは手を抜かないところです。次の図は、新規から定着までの段階と打ち手を並べたものです。

リピート率が上がったかは、どの数字で確かめますか?
確かめるのは、2回目来店率と次回予約率の2つです。この2つを、前の月と前の年の同じ月と並べて見ます。
2回目来店率は、新規の来店月から決めた期間が過ぎないと確定しません。そのため、すぐに動きが見える次回予約率を毎月の目安にし、2回目来店率は数か月遅れで確かめます。
計算の例を示します(例です。統計や平均値ではありません)。A月の新規がN人で、決めた期間内にそのうちM人が2回目に来たなら、2回目来店率はM÷Nです。次回予約の伝え方を変えた月の新規について、同じ数え方でM÷Nを出し、前と比べます。
あわせて、単価が落ちていないかも見ます。割引で再来を増やすと、単価が下がることがあるからです。単価と再来を同時に見る方法は、ネイルサロンの客単価の上げ方で扱っています。再来が上がると掲載費の回収の見え方も変わるので、HPB掲載費の費用対効果の計算とあわせて確かめてください。
まとめ
- リピート率は分母と期間を先に決め、毎月同じ数え方で測る
- 2回目に来ない理由は、仕上がり・予約しやすさ・案内のどこかで切り分ける
- 次回予約は、仕上げで付替えの目安を一緒に決め、会計で予約にする
- 声かけの型をスタッフでそろえ、次回予約率で抜けている場面を探す
- LINEなどの案内は目安の少し前に。再来クーポンと組み合わせて流れをつなぐ
自店の数字で、新規から2回目・3回目のどこで止まっているかを確かめたい方は、現状分析つきの面談で、担当が事前に分析した結果をお見せします。料金は面談の最後に書面でお見せします。お持ち帰りいただけます。その場でのお支払いはありません。
更新履歴:2026年10月27日 公開



